学習にも「素振り」が大事
ブログFROM 笠井伸春
「基礎が大事。基礎をしっかり身につけよう」
とはよく言われていますね。
僕も担当する生徒にはよく言います。
でも、「基礎」とは何か、
人によって意味が違うことがあるんです。
例えば、この問題は基礎問題か応用問題か
どちらでしょう?
ーーー
A高校の昨年の入学者数は男女合わせて180人でした。
今年は昨年より、男子の入学者は5%増え、
女子の入学者は4%減りましたが、
全体の入学者数は変わりませんでした。
今年の男子と女子の入学者数をそれぞれ求めなさい。
ーーー
中学2年生なら応用問題だと思う人が多いでしょう。
実際、この問題は「連立方程式の利用」で出題されます。
でも、受験勉強中の中学3年生~高校生なら
「連立方程式の利用」の基礎問題だと答える人が多いでしょう。
高校入試では、さらに情報が加えられたり複雑にした問題になりますから。
つまり、
その人によって、「基礎」と「応用」は違うんですね。
学習を進めると、去年までの応用問題が基礎になるというわけです。
基礎が身について応用に取り組むときは
「新しいことをやっている」
っていう楽しさがありますが、
基礎の復習や基礎トレーニングは
あまり楽しくないかもしれません。
なので、勉強に対して自立していないと、
基礎に戻って復習しようとはなかなか思えないでしょう。
でも、ある医大生が言っていました。
「高2のとき、英語は満点近く取れていたので
別の教科を頑張ろうと思って、英語を見ない期間がありました。
すると、次の模試でガクンと下がってしまい、あせりました。
日々、触れていることが大事なんですね」
一流の野球スポーツ選手が、毎日「素振り」を繰り返すように
学習でも基礎トレーニングは欠かせません。
基礎トレーニングの習慣、できているでしょうか?
笠井伸春
>> 笠井伸春ブログ一覧 <<
◆執筆者紹介
笠井伸春
家庭教師のオアシス代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。
高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り
「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える能力なんじゃないか?」
と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
- 成果につなげるため、家庭教師の授業がない日でも効果的な家庭学習が自分でできるようになること