宿題、答えをうつしています・・・
ブログFROM 笠井伸春
春休みの宿題、進めていますか?
先週、僕が担当している中学2年生からこう言われました。
「クラスの〇〇くんは、答えを写してるって。春休みの宿題、もう全部終わったって自慢してた」
・・・
「それって、自分の身になってるかな?」
と考えさせました。
結局、自分は何のために勉強しているのか?
どう思っているかってことなんですよね。
(クラスの〇〇くんは、スポーツ推薦で進学する予定なので勉強しはしなくていいと思っているとのことでした・・・)
また、よく親御さんから
「答えをうつしているようだ」
と相談を受けますが、、、
それが悪いこととは、いちがいには言えません。
一番まずいのは・・・
うつして終わり、という進め方。
なぜなら、
学習時間とはインプットの時間のことです。
問題文も読まずにうつしているのは、
何もインプットしていない、学習ではない時間です。
これでは、ただ右から左へ字を書く練習。
本人は「2時間勉強した」などと思っているかもしれませんが、
実質の学習時間は・・・0時間、ということになってしまいます。
そんなことをするくらいなら、教科書を音読していた方がいいでしょう。
一方で、
問題文を読んで、調べてもわからず、答えを確認するのは
そこで学べているので、ちゃんとした「学習」時間です。
納得しながら答えを写すのは、
わからなかったことが、わかったわけですからインプットの時間です。
納得できたら、類題を解いて定着をねらいましょう。
答えを見ても納得できないなら、付箋をはっておき、聞ける人に聞きましょう。
ここで放っておくと、弱点にフタをすることになってしまい、次の学年に引きずることになります。
宿題を活用しよう
春休みの宿題は前の学年でやってきたことの総復習になっています。
今までの総仕上げができるチャンス。
宿題に追われていませんか?
提出しないとダメだからといって、ただ文字をうめるんじゃくて、
自分の弱点を見つけて克服するツールとして活用したいですね。
笠井伸春
◆執筆者紹介
笠井伸春
家庭教師のオアシス代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。
高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り
「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える能力なんじゃないか?」
と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
- 成果につなげるため、家庭教師の授業がない日でも効果的な家庭学習が自分でできるようになること