「将来の目標がはっきりしている」中学生は4割台
ブログFROM 笠井伸春
ある調査によると、
51.2%の保護者が「子どもが大人になったとき、自立できるか不安」
と回答しています。
(東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所調べ)
また、子どもへの調査で
「将来の目標がはっきりしている」
と答えたのは、
小学4~6年生で5割強、
中学生で4割台、
高校3年生で6割
小学生のときは、「夢」を見て
中学生になって「どうなんだろう」と足踏みして
高校生で現実的に考える、ということでしょうか。
特に男子中学生は、はっきりした目標を持っていない割合が多い、という結果ですが、
これは僕らも現場で感じています。
もしかしたら、あなたもそう感じているかもしれませんね。
親の関わり方で3割近くの差がある
この調査によると、どの学年の場合も、
親から「励まし・応援」の働きかけを受けている子どもは、
「将来の目標を持っている」割合が15~30%多くなっています。
一方で、「何でも口出しする」という関わり方を受けている子どもは、
「自分でできることは自分でする」の割合が低いです。
口出ししたくなる時もありますが、、、
「何でも」だとと自立するのが遅くなってしまいますよね。
自分で決めたことはやりたくなる
「どうなりたくて、じゃあ今日何をするのか」
質問してあげることで、自分で考えるようになります。
自分で決める、という習慣が行動力にもつながります。
僕らも家庭教師として接する時は、
一から十まで指示するようなことはしません。
どうしたら改善していくのか、できるだけ自分で決めてもらうように質問をします。
人の脳は質問することで、やっと考えるようにできているんですね。
もちろん、効率の良い勉強方法は教えます。
でも、勉強する目的は、人に与えられるものじゃなくて、自分で持っておくものです。
この前、医大生にこう聞きました。
「親から勉強するように言われてた?」
「いいえ、『勉強しろ』とは言われたことはなかったです。
でも、『何のために勉強すると思う?』とは何度も言われていました。
それで、目的意識が強くなったと思います」
以上、参考になれば幸いです。
笠井伸春
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◆執筆者紹介
笠井伸春
家庭教師のオアシス代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。
高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り
「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える能力なんじゃないか?」
と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
- 成果につなげるため、家庭教師の授業がない日でも効果的な家庭学習が自分でできるようになること