代名詞って何?
ブログFROM ツバキ
英語の長文読解の解説をしているとき・・・
私 「このitは何かな?」
生徒 「それ」
私 「うん、そうだね。じゃあ、『それ』って何かな?」
生徒 「?」/(もしくは、『それ』が指しているものとは違うものの答えが返ってくる)
こんなやり取りをする時があります。
英文では”it”,”he”,”she”,”they”,”we”,”that”のような代名詞がたくさん出てきます。
長文を読むとき、それらの代名詞が何を指しているかを正確に把握することが1つのカギとなります。
そもそも、代名詞とは何でしょう?
代名詞・・・「人・事物・方向・位置などを,そのものの名称を用いずに,直接に指し示すのに用いる語」
(大辞林より)
漢字を分解すると「代わりの名詞」にもなるように、そのものの名前の代わりに置く言葉ですね。
日本人は代名詞をあまり頻用しないので、違和感を感じるかもしれませんね。
日本語では
「私とマキちゃんはテニス部で部活が一緒なの。マキちゃんとは家も近いから一緒に帰ることが多いの」
というように、「マキちゃん」という名前を繰り返し使うことが多いです。
会話の中で、自分の家族を指して「彼ら」とか「彼女は」と言う人は少ないでしょう。
でも、英語は、日本語と違い、同じ単語を繰り返して使うことを嫌がります。
だから、先ほどの文は
“I and Maki are in the tennis club. I often go home together with her because I live near her house.”
このように、1度目にマキの名前を出したら、次は”her”という代名詞を使います。
つまり Maki=her
長文では、これらの代名詞がかなり出てきます。
先ほどの例文のように、登場人物が1人、文の繋がりもわかりやすいものだと簡単ですが、
1文が長く、1文の中に”it”,”them”,”him”など複数の代名詞が出てくると、
どれが何を指しているかゴチャゴチャになりやすいです。
そして、中3以上になると”that”を用いて、前の文のある事柄を指すこともあります。
1つの単語・人では済まなくなるんですね。
まず、それぞれの単語の意味を確実に覚えましょう。
このような代名詞の表は中学1年・2年の教科書に出てきます。
この表を空欄にして書いてもらうと、
単語自体を覚えていないのはもちろん、
所有格と目的格が入り乱れてしまっている、
という間違いが多いです。
そして、長文を読むときは
それぞれの代名詞が何を指しているか印をつけ線で結んでみましょう。
特に、最初のうち、慣れないうちは、
正確に見分ける力が付くようになるまで、
見分ける練習をしてみましょう。
ツバキ
(家庭教師のオアシス チューター/教務スタッフ)