「数学が苦手で学校の授業についていけません。どうやって勉強したらいいですか？」

県内の進学校に通う高校1年生（文系）の親御さんから、
毎年、夏から秋に多くいただくご相談です。

共通しているのは・・・

理科社会を努力して入学。真面目に一生懸命に学校の課題に取り組んでいる、ということ。

なのに、時が経つほど苦手になっていくのはしんどいですよね。だから本人も親御さんも悩みます。

あなたのお子さんはどうでしょうか？

まず、数学IAを頑張っているのに苦手というなら、生徒は何も悪くないと僕は思います。

原因は次の3つに分けられると考えています。

① 課題のレベルが本人に合っていない
② 授業が下手か生徒の理解度と合っていない（集団授業だと物理的に無理なこともあります）
③ 生徒の勉強のやり方が間違っている

②については変えられないことなので、今日は①について対処法をお伝えしますね。

進学校では次の2つの教材で勉強しています。

• 網羅系の厚い問題集（チャート、レジェンドなど）
• 薄い問題集（サクシード、4ステップなど）

ここでの最大の問題点は、
サクシードを開いて「？？」と悩む時間を過ごしていることです。

文系数学IA, IIBの基礎では、思考力というより、理解して解法の武器を揃えていく段階。

ああでもない、こうでもない、と思考できるのは、基礎的な土台ができてからの話。

サクシードは、理解してから取り組むべきアウトプット用の教材です。

じゃあどうしたらいいか？

アウトプットの前に、次のどれかでインプットしましょう。

• 塾や家庭教師の授業
• 教科書か、それをやさしくした理解本（「やさしい高校数学」シリーズがオススメ）

あと、サクシードは別冊の解説が配布されないことが多く、自学用には向いていません。

苦手だけどどうしても使うというなら、解説をネットオークションで入手するか、チャートやレジェンドで調べながらやるしかないです。

（チャートやレジェンドでもわからないところは、理科本まで戻る）

③のやり方についてですが、僕が直接指導している生徒に伝えていることは、

「元々できる人のやり方ではなく、元々得意じゃなかったけどできるようになった人のやり方をマネをしろ」

ということです。機会があったらまたお伝えしますね。

追伸

中学部では、次の日曜日から入試特訓が始まります。
9月〜2月までの日曜日の朝〜夕方まで。
自分にとってはなかなかハードな1日なのですが、ここで変わっていく生徒が多いイベントなので全力でやり切ります。

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◆執筆者紹介

笠井伸春
個別指導塾・家庭教師のオアシス 代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰

単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り、「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える、価値の高いスキルなんじゃないか?」と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。

主眼にしているのは、

• 「できる」を実体験してもらい、自信と前向きさを身につけてもらうこと
• 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと

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