やる気のない生徒のやる気を出すにはどうしたらいいですか?(講師より)
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「笠井さん、教えてほしいことがあるので5分だけお時間いただけますか?」
久しぶりに会った他の塾の講師の方に呼び止められました。
もちろんいいですよ、と答えると・・・
「やる気のない生徒のやる気を出すにはどうしたらいいですか?」と。
この質問に違和感を覚えつつも、この方には生徒への接し方についていくつかのアイデアをお伝えしました。大体は納得できた様子で帰られました。
しかし、もしかしたらこの方には次の3つの大前提が欠けているのかもしれない、とその後思いました。
教える側向けの話にはなりますがシェアしますね。
① やる気のない子はいない
「やる気のない子はいない」
え?と思われるでしょうか。
でも実際そう感じます。
いつまで経ってもやろうとしなかったり、
「やる気出ない」と言って寝っ転がってスマホ触ってたり、
「勉強は嫌い」といつも言っていたり、
だとしても、それはくすぶっているだけ。頑張りたいけど頑張れないタイミングなのかもしれません。
小さい頃を思い出してみてください。
本を読んだら面白そうに聞き入るし、新しい発見を探そうと動き回っていませんでしたか?
人は、何かを学んだり、新しくできることに喜びを感じるようにできています。
じゃなかったら、今の世の中はここまで発展していません。
勉強嫌いになったのは、他人と比べられたり、強いられたり、教えるのが下手な先生に当たったりしたからです。
その子に責任はないです。
100歩譲って興味の先が勉強じゃなくてもいいじゃないですか。心が健全なら、自分のやりたいことを探求する欲が自然に出るものです。
少なくても、「自分は勉強はできない方がいい」と本気で思っている人はいませんよね。
だから、「やる気のない生徒のやる気を出すにはどうしたらいいですか?」という質問自体がおかしくて、「行動に移せない状態の生徒の行動を引き出すにはどうしたらいいのか?」が正しい質問だったかと思います。
② 可能性を信じる
今、目の前の生徒が、どんなに怠けているように見えたとしても、いつか頑張る時がくる。
半年後、1年後、3年後、何かに向かって火がつく時がくる。
今は成果が出なくても、伸びる時が必ずくる。
生徒に接するのが仕事なら、そう信じていることは最低条件でしょう。
実際に、学校の先生に〇〇高校は無理だ、と言われていたのに受験して合格した生徒は数多くいるし、どんなに勉強ができなくても、学習障害だと言われていた子でも、立派な社会人として活躍しています。
③ 生徒をコントロールしようとしない。1人の人間として尊重する
中学生以上に対しては、目標はもちろんhow to的なことも自分で決めてもらうようにしています。
目標がそれなら、これとこれがあるけど何がいいかな?1日の勉強時間はどうする?という感じですね。自分で決めたことにはやる気を持てますから。
目標と行動が合っていない場合は、合ってないよと教えてあげますが、そのときも目標を下げるのか・行動を増やすのかを決めるのは生徒本人であるべきです。
以上、3つが腹に落ちている先生の言葉なら、生徒にも響くはずだと僕は思います。
親の立場からでも同じことが言えるのかもしれないですね。

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◆執筆者紹介

笠井伸春
個別指導塾・家庭教師のオアシス 代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り、「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える、価値の高いスキルなんじゃないか?」と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 「できる」を実体験してもらい、自信と前向きさを身につけてもらうこと
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
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