「真面目に授業を受けているのに成績が上がりません」

たまに出てくる話題で、この前も似たようなことを聞きました。

根底には、「真面目に授業さえ受ければ成績は上がるはず」という前提があるんですね。あなたもそう思ったことはありませんか？

実はこれ、勉強法あるある誤解の一つです。

正しくは、いくら授業をしっかり受けていても、それだけでは成績は上がりません。

え？ウソでしょ、と感じるかもしれないので、その訳をお伝えしますね。

成績＝テストの点数とするなら、
そもそもテストというのは、生徒の何をはかっているものかをはっきりさせておきましょう。

テストは、知識そのものをはかってくれるものではない

定期テストでも入試でも検定試験でも、すべてのテストはその仕組み上、あなたの脳内にどれだけの知識があるかを勝手にはかってくれるようなにはできていません。

問題文を読み、何を聞かれているかを正確にとらえて、持っている知識から必要なものを引き出したり、使ったりする力をはかるものです。

つまり、授業をいくら真面目に聞いて、ノートをとっているとしても、アウトプットする練習をしない限り、得点力はつきません。。。

アウトプットの練習こそが成績に直結する

だいたいの生徒は、授業をしっかり受けることが勉強だ、と思っていたりします。授業を真面目に受けたり、ノートをいっぱい写すと勉強した気になりますしね。たしかにそれも「勉強」ではありますが、インプットでしかありません。

実際に得点力がついていくのは、問題を解くというアウトプットの練習をしているときだけです。学んだことをアウトプットする練習に勉強の重きを置きましょう。

インプットこそ勉強だ、と思っている子に伝えているのは、アウトプットの練習こそが成績に直結する、ということです。それくらい振らないと伝わらないこともあるので。

インプットしないとアウトプットできない。だから、アウトプットの練習に入るために必要なインプットする方法の一つに授業がある、くらいに思っておくと正しい努力につながると思います。

以上、勉強法のヒントになれば幸いです。

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◆執筆者紹介

笠井伸春
個別指導塾・家庭教師のオアシス 代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰

単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り、「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える、価値の高いスキルなんじゃないか?」と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。

主眼にしているのは、

• 「できる」を実体験してもらい、自信と前向きさを身につけてもらうこと
• 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと

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