【質問】過去問って2回以上やる意味ありますか?
ブログ受験生は、志望校の過去問演習に入っていることと思います。
それで、こういう質問がありました。
「同じ問題を学校でもやったんですが、過去問って同じ問題を2回以上やる意味ありますか?それよりもいろんな年の問題をやって量を増やした方がいいですよね?」
よくある質問ですが、どう思いますか?
「うちの子は、夏から5年分を3周して合格しました」と聞くこともあれば、
「高校入試では、直前から過去問に取り組ませる」という指導者もいます。
何が正解でしょう?
過去問の位置づけによる
結論からいうと、次のどちら目的で過去問を使うかによります。
① 問題集の代わりに使う
② 得点力を上げる練習に使う
① 問題集の代わりに使う場合
問題集の代わりに過去問を使う場合は、とにかく繰り返すのが正解です。
分からない問題を集めた直しノートをつくるのがいいですね。上に問題を貼って、下に解説を書いて、繰り返し復習できるようにすると良いでしょう。
ただし、解説を読んでも分からない問題がある単元は、基礎的な教材にもどって単元全体を復習した方が効果的です。
② 得点力を上げる練習に使う場合
繰り返し用の基礎的な教材を進めている場合は、過去問は得点力を上げる練習として取り組むのが◎
得点力を上げる練習とは・・・
- 制限時間内に効率よく解く力をつける
- どんな問題がどんな配点で出されるのか把握する
いずれも、今の実力で得点を最大化させる練習ということになります。
②の場合でも、繰り返すことに意味がないことはないですよ。
というのも、やったことのある人に聞きたいんですが、同じ問題の2回目、満点取れますか?
はたから見ると、同じ問題なんだから全部できるでしょ、と思うかもですが、入試レベルになるとほとんどの人にとって満点は難しいです。しかし、「次は全部とる」という意識は大事。この気持ちが復習へのモチベーションになりますから。
また、2回目なのに少ししか得点アップしないというときは要注意。見直しとやることリストへ追加することができていないか、基礎的な理解がまだという可能性もあります。
しばらく時間をおいての2周目には、どれだけ力がついたかをはかる意味もあるのでぜひ取り組んでください。
答え覚えている問題は解く意味がないのでは?
うちで指導するときは、基本教材で同じ問題の繰り返しを徹底しています。
同じ問題をくり返すって、答え覚えちゃうから意味ないのでは?って思いがち。でも、くり返す場合の目的は、答えにたどりついた解き方や考え方を身につけること。
答え自体は別に覚えても覚えなくてもいい。このパターンの問題の考え方は、あのページの右上の問題と同じだそ、と思い出せた方がいいです。これは何度も繰り返すことでできるようになっていきます。
【大学受験】過去問はいつからはじめる?早めに触れることの目的
高校生は早めに志望大学の過去問に触れてみることをオススメします。
「まだできるわけないよ」と言わずに、1回は見ておきましょう。というのも今はできないにしても、分かることがあります。
もし、志望大の過去問の解説を読んで、自力で理解できたら・・・すでにそのレベルの問題演習に取り組める、つまり本当の意味での受験勉強がスタートできることを意味します。
もし、解説を読んでも分からない場合は、必要な基礎力がこれからなので、中学の範囲までさかのぼることも考えつつ、基礎的な勉強を進めましょう。
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◆執筆者紹介
笠井伸春
個別指導塾・家庭教師のオアシス 代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り、「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える、価値の高いスキルなんじゃないか?」と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 「できる」を実体験してもらい、自信と前向きさを身につけてもらうこと
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
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