(質問)点数と順位はどっちが大事ですか?
ブログ「順位じゃなくて点数だけ見てくださいと先生に言われたんですが、そうなんですか?」
「点数は落ちたんですが、順位は変わっていません。どうとらえるべきでしょう?」
「(中3)確認テストで学校の平均が50点も下がって、みんなが先生に怒られました。宿題めっちゃ出されてます」
先週は、各テストの結果が返ってきたこともあり、こういう話題が中学生や親御さんから出てきました。
「点数でしょ」「いや、偏差値では?」という意見もあります。
さて、あなたは、何が大事だと思いますか?
場合によってはどれも正解になるかな、と思います。別の言い方をすると、何を大事に考えるかですね。
一般入試を考える場合は、志望校内の順位
人数が十分に多く、テストの内容が目標にするテストに近い場合は、志望校内の順位が目安にはなるでしょう。
なぜなら、受験の合否は、順位で決まるからです。
県立高校入試の場合、上から順番に定員までが合格になります。
福井新聞模擬テストは
- 受験者数が多い
- 県立高校入試問題と形式が同じ
- 志望校内の順位がわかる
この3点から、特に県立高校を受験する生徒に参考になるテストです。
今はまだまだ勉強の質と量によって順位が変動する時期なので、12月のテストを参考にするといいと思います。
ただ、福井新聞模擬テストは、上位層が多く受けるので、その点は注意してください。その中で平均点が260点くらいの難しい内容です。
本番形式に慣れる意味では、全生徒におすすめできます。
確認テストで学力をみる場合は、平均±○点。ただし、他校も含めた平均点で
学校のテストでは、県内全体の順位がわかりません。
また、平均点も学校・学年によってかなり違います。
たとえば、8月の中3確認テストでは、250点に届かない中学もあれば、300点オーバーの中学もありました。
だから、塾などで広く情報を得ることも必要かなと思います。
その上で、うちのサイトにもある合格ラインを参考にしてみると分かりやすいかと思います。
平均±○点。たとえば、羽水高校なら、平均プラス20点を最低目標にしよう、という風になります。
順位を意識するとモチベーションにつながる
大学の実験レポートがあります。
慶應義塾大学の実験
授業で数回の小テスト実施し、小テストごとに結果を伝えた。
(1)自分のテストの点数のみ伝えるグループ
(2)自分のテストの点数とクラスの平均点を伝えるグループ
(3)自分のテストの点数とクラス内の自分の順位を伝えるグループ
にランダムに振り分けた。3つのグループのうち、期末テストの点数が最も高くなったのは、(3)だった。
クラス内の順位を伝えられて期末テストで高いパフォーマンスを発揮したのは、男子生徒であることもわかったった。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO39032620X11C18A2000000/
実験の対象となった生徒たちにインタビュー調査を行うと、順位を伝えられたことで、より上の順位を目指そうとする競争心が湧いたという意見が多く聞かれました。そのため、順位を伝えられることで、競争心が湧き、成績が向上したと考えらます。男子生徒に対して効果が大きかった理由としても、男性の方が競争心が強いため、より競争心が刺激されたのではないかと考えられます。
中室牧子・慶應義塾大学総合政策学部准教授
以上、参考になれば幸いです。
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◆執筆者紹介
笠井伸春
個別指導塾・家庭教師のオアシス 代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り、「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える、価値の高いスキルなんじゃないか?」と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 「できる」を実体験してもらい、自信と前向きさを身につけてもらうこと
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
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