リビングで学べる算数の問題
ブログFROM 笠井伸春
数学の得意なお子さんを見てみると、
小さいときからの親とのやりとりの中で
ある習慣を身につけた子が多いです。
それは、数についての「知識」や「知恵」を学ぶ習慣。
親子のやりとりで身につけていることが多いようです。
例えば、一緒に買い物しているとき、
「合計618円。財布には硬貨は少ない方がいいよね。いくら出せばお釣りの硬貨の枚数がすくなるなるか?」
などと考えさせたり、一緒に考えたりする。
学校だけじゃなくて、生活の中でも「知識を持つ」「考える」ことの習慣を身につけることはできます。
そこで今日はひとつ例として、
どこにでもあるカレンダーを使った算数の問題、教え方をご紹介します。
割り算を習っていたら理解できます。
今日は4月20日水曜日。まずこう聞いてみてください。
「次の水曜日は何日?」
1週間は7日と知っていれば、7を足して27日、とすぐ答えられるでしょう。
ここで問題を出します。
「5月5日のこどもの日は何曜日かな?」
・・・
少し考えてみて、ここからが解説です。
「7日後は水曜日だったよね?
だから例えば8日後だったら
8日=7日+1日
水曜から1日進んでいるから木曜日
次に9日だったら、7日水曜から2日進むから金曜日
じゃあ、15日後だったら?
15日の中に7日は何回あるかというと・・・
15÷7=2あまり1
つまり、
15日=7日×2+1日。
2週間後の水曜より1日進んでいるから木曜日。
だから5月5日まで何日あるか数えて、
何週間後から何日進んでいるか計算すればわかるね?」
一緒に計算してみましょう。
「4月の残り日数は、
4月30日-20日で、あと10日
それに5月5日までの5日を足して、15日先。
15÷7=2あまり1
だから、2週間後の水曜より1日進む。
答えは・・・木曜日」
カレンダーを見て答えあわせをしましょう。
やり方が理解できたら練習として、
誕生日やクリスマスなど、特別な日でやってみると面白いですね。
何月が何日まであるか(西向く侍)
知らなかったら、その知識も身につけるチャンス。
この解法は覚えれば、知識として身につきます。
知識を別の問題で使えれば、他のことにも活用できる「知恵」になりますね。
この手のパターンの問題は中学・高校で多く出てきますが、きっと理解できるでしょう。
数学は知識と知恵。
分からなかったことが分かると、勉強の楽しさも感じられますよ。
笠井伸春
追伸
とは言っても、中学生以上になると親御さんが教えるというのも大変かと思います。
もしそうなら、家庭教師など学習指導を専門にしている人が力になれます。
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◆執筆者紹介
笠井伸春
家庭教師のオアシス代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。
高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り
「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える能力なんじゃないか?」
と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
- 成果につなげるため、家庭教師の授業がない日でも効果的な家庭学習が自分でできるようになること