学校推薦を狙うなら、高1から受験ははじまっている
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昨日、2人の高3生からうれしい報告をもらいました。
すばらしく成績を上げて、第一志望の学校推薦が決まった、とのこと。
1人は、1年前に物理30点台からスタート。他の科目も徐々に上げていき、今回7月の期末後の評定は4．8！ 高校の成績優秀者にも選ばれたとのこと。
すばらしいですね。
もう1人は2ヶ月前に評定3．9からスタート。志望校に必要な評定は、4．0。このラストチャンスでどうなるか、という状態でした。結果は、4．3。学校推薦が決まりました。（こちらは、期間があればもっといけた感はあります）
評定は、高1からの評価なので、2人とも逆転といっていいでしょう。
こう言うと、短期間で簡単に成績は上げられると聞こえるかもしれませんが、実際に逆転するのは少数派です。
少し頑張ったくらいで今まで通りのことをしていても、逆転できるわけはなく、いくつかの条件が必要になってきます。
いくつかの条件とは、3つあって、それは
1．マインドセット（心構え、行動力）
2．やり方の改善
3．勉強の環境（良い指導を受けていることも含めて）
だと思っています。
上の2人は、この3つがそろいました。一つでも欠けると難しくなります。
いくら良い指導を受けても、行動するのは自分ですから。
上の2人は、本人の努力がすばらしかったです。
さて、今日言いたいのは、高校1，2年生へ向けて。
先輩のケースを見て意識してほしいことがあります。
【高1・高2生へ】学校推薦を狙うなら、高1から受験ははじまっている
2021年入試から
①「一般入試」→「一般選抜」
②「推薦入試」→「学校推薦型選抜」
③「AO入試」→「総合型選抜」
と呼び名が変わりました。
個人的には、高校生には①を目指してほしい気持ちがどこかにあります。なぜなら、共通テスト・個別試験へ向けて受験前日のギリギリまで、自分との戦いを続けること、そこに成長するすばらしさと達成感があるように思えるからです。
しかし、②③での合格も大学がそう認めているものであって、立派な合格。まぎれもなく、戦略と努力の結果です。
上の2人は期間はそれぞれですが、本当によく頑張りました。（100％安心するのはまだ早いですが）
で、②学校推薦型選抜には今までの推薦と変わらないことがあります。それは、評定です。
評定は、高校3年間の成績で決まるもの、と思っていませんか？
実際の期間は、3年間ではなく、高1〜高3の夏まで。つまり、高1･高2の成績で決まるのが多数派です。
よし、3年生になったし、推薦目指して頑張るぞ、では枠はもうありません・・・
あおっているわけではなくて、そういう仕組みになっているから、後悔しないようにしてほしいということです。
①一般で行く、という人はそれほど気にしなくてもいいです。しかし、②③を考えている人は、高1から受験がはじまっているというのが事実。
今年は、夏休みが短く、中だるみしやすいようなリズムの年かもしれません。
高1から勉強に全力でとは言わないにしても、やるべきことにはしっかり取り組んでいきたいですね。
追伸 推薦が決まった人へ
推薦が決まったからといって、勉強を止めると、大学でとても苦労することになる可能性大。高校の範囲はわかっている前提で進むからです。
大学のカリキュラムをチェックして、必要な科目で苦手があれば入学までに克服しておきたいですね。
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◆執筆者紹介
笠井伸春
個別指導塾・家庭教師のオアシス 代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り、「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える、価値の高いスキルなんじゃないか?」と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 「できる」を実体験してもらい、自信と前向きさを身につけてもらうこと
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
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