意志の強さではなく、環境が人の行動を決める
ブログFROM 笠井伸春
昨日は、個別ゼミ春期講習の初日でした。
まとめ問題演習と新学期の準備。みんな集中して取り組んでいます。問題演習の解説は、医学部の学生講師にも入ってもらっています。
それにしても、生徒みんなよく集中できているなあ、と思うわけです。
ところが、たまたま同じ日に、二人のお母様から同じことを言われました。
「家ではダラダラしていてまったく勉強しない子で･･･」
教室で一生懸命に取り組んでいる姿からは想像しにくいんですが、
頑張りたい気持ちはみんな持っているけど、ついつい家ではだらけてしまう、ということですね。
人の行動は環境がつくる
教室に来たら誰しも勉強するのは、勉強するしかない環境だからです。ここに来たら自動的にスイッチが入ります。
マンガ、スマホ、テレビなど、遊びの誘惑があるところに来たらダラダラしてしまうのは、遊んだりリラックスするための環境にいるからです。これも自動的にスイッチが入っています。
大人でも、家ではだらけますが、職場に行けば一生懸命に働きます。働くしかない環境なので。
つまり、意思が強いとか弱いではなく、環境が人の行動を決めているんですね。
家で勉強するなら勉強コーナーをつくろう
家で勉強するときは、勉強しかできないようなスペースをつくりましょう。誘惑するものは一切目に入らないように。
一部屋丸ごとでなくてOK。部屋の片隅でもいいし、リビングの中の一角でもいいので、そこに座ったらやるしかない、という環境を。
あとは時間割ですね。家にいるときも、アラームなどを利用して何時になったらそこに移動する、と決めておく。あとはその場所が自分の行動をうながしてくれる。
こんなふうに環境をつくると「いつまでテレビ見てるの!」とかではなく「時間だね」でよくなるし、
本人も「がんばらないと」という意思の力に左右されにくく、楽にスイッチが入りますよ。
何ごとも「工夫」なんですね。
すぐに改善できることがあるとすれば何ですか？
以上、何か参考になれば幸いです。
それでは、
今日も実りある1日を。
◆執筆者紹介
笠井伸春
家庭教師のオアシス・個別指導塾オアシス 代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り、「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える、価値の高いスキルなんじゃないか?」と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 「できる」を実体験してもらい、自信と前向きさを身につけてもらうこと
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
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