入試直前の勉強方法 (後編)
ブログFROM 笠井伸春
前回は入試直前の勉強方法についての方向性をお話ししました。
続いて、入試直前でも伸びやすい
単元について伝えたいと思います。
先月、中学3年生を指導している
医学部の学生講師からこう言われました。
「まだ合格点の少し下ですが、
今の段階で理科・社会が半分とれているので、
入試までにかなり伸びしろがあります」
一般的に知識を問う教科は
直前期になればなるほど
効果的だといわれています。
2年前に覚えたことよりも
最近やったことは覚えているので。
伸びやすい単元を
教科別にまとめてみますね。
◆理科
生物、大地の変化、気象と天気、電流
知識分野が伸びやすい単元です。(2分野)
逆に伸びにくいのは、運動・化学変化・天体など。
ひねった問題も多く得点できるようになるまでには時間がかかります。
ただし、電流については
計算とは言え、オームの法則など
覚えるべき公式が少ないので
短い時間でも基本問題はできるようになります。
◆社会
社会はほぼすべての単元が暗記科目です。
今もっとも伸びやすい教科と言えるでしょう。
生徒によりますが、伸びにくいものとしては
作図・資料の読み取り、記述問題などです。
◆国語
漢字、慣用句、「これ・それ」などの指示語
これら伸びやすく、
表現力・思考力を問う問題には
今から解けるようにするのは難しくなります。
漢字を勉強するときは
熟語が多くなりますが、
一文字一文字の意味をとらえながら覚えましょう。
覚えたものと違う熟語で出される可能性が高いので。
◆数学
計算などの小問、数の規則性、大問(1)(2)
当然ながら、正答率の高い問題を
確実に正解すること。
難問を正解しても
ここで取りこぼすと不利になりますね。
数の規則性は入試問題でよく出ます。
苦手意識のある生徒も多いですが
解き方は暗記に近いものがあるので
できるようになりやすいです。
◆英語
英作文
県立の入試問題で英作文がありますが
前回の出題のされ方が続くとすれば
これを書く、という作文を
3パターンくらい用意しておくことをおすすめします。
英語苦手、という子へ
長文読解はすぐには伸びないですが、
今後のことを考えると捨てるところでないですね。
教科書の基本文ごと暗記する時間を毎日とりましょう。
福井は並べ替えや発音・アクセントは出ないので
入試まではそこまで重視しなくてもいいでしょう。
今回は合格してほしいので
直前でも伸びやすい単元の話をしましたが、
弱点を残しておくと高校でも大変になります。
一般教養としても中学の学習は大事で
やらなくていい単元はないです。
入試が終わったら、
時間のかかる単元にも取り組んでいきたいですね。
笠井伸春
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◆執筆者紹介
笠井伸春
家庭教師のオアシス代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。
高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り
「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える能力なんじゃないか?」
と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
- 成果につなげるため、家庭教師の授業がない日でも効果的な家庭学習が自分でできるようになること