「割合」が苦手な子へ 算数・数学は翻訳で解く
ブログさて、今日は「割合」が苦手な子へ
とりあえず基本問題はできるようになる方法を紹介しますね。
というのも
2018年7月のあるアンケートによると・・・
Q 成績が気になる教科は?
1. 算数 69%
2. 国語 59%
3. 英語 46%
(小学生母505人アンケート NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション調べ)
僕は中高生を中心に
教えていますが
数学が苦手、という子が
ほぼほぼつまづいている単元があります。
それが小学校算数の「割合」
割合のイメージができていないんですね。
教えるのも難しい単元かと思います。
小学校では、こういう公式をならいます。
「割合」=「比べられる量」÷「もとにする量」
「比べられる量」=「もとにする量」×「割合」
「もとにする量」=「比べられる量」÷「割合」
で、これがよくわからない。
わからないのは子どものせいではなく、
教え方に問題があるのではないか、と。
割合のイメージができない場合
子どもにとって言葉の負担が大きいんです。
たとえば、こういう問題。

公式を一生懸命に覚えたとして
「割合」=「比べられる量」÷「もとにする量」
これをつかうのかな、と思いつつ
そもそも、「比べられる量」ってどれ??
となるわけです。
イメージできないままでは
公式を覚えても使えませんね。
(覚える必要もないと思います)
割合の教え方の王道は、
円や棒状の図を書きつつ、
数量関係をイメージできるようにすること
なんですが、、、
算数が苦手な子は
図を書けるようになるまで
時間がかかります。
本質を理解することが大事
とはいえ、
時間がかかりすぎると
テストに間に合わずに
自己評価が下がってしまう
これもまずいですよね。
なので、並行して
とりあえず解けるようになる方法を教えます。
その方法は・・・
文章中の
「は」→「=」
「の」→「×」

と日本語から算数に翻訳するやり方です。
「は」を「=」に
割合の前の「の」を「×」に変えるだけ
これなら覚えるのは簡単ですね。
式に変換したら、あとは計算できれば解けます。
こういう問題にも対応できますよ。


まあ中学のxを使うやり方と同じなんですが、、、
とりあえず、できるようにしてあげることは
現実的に大事な方法論だと思います。
できるようになってから
本質の理解へという順番でもいいんです。
まずは解けるようになって
自信をつけてもらいたいですね。
追伸
こんな風に
日本語から数学へ
翻訳(情報変換)する単純な方法で
できるようになる問題は多くあります。
ただし、
やはり表面的なやり方だけでは
限界があります。
今日のやり方では
こういう文章だと通用しません。
「6人います。そのうち男性は2人です。
男性の割合は?」
やはり時間がかかっても
図や表でイメージできるようにすることが大事ですね。

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◆執筆者紹介

笠井伸春
家庭教師のオアシス代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。
高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り
「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える能力なんじゃないか?」
と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
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