高校入試まで1ヶ月、何をしていけばいいですか?
ブログFROM 笠井伸春
福井県内の高校入試。推薦は終わりましたが、
多くの生徒にとってはここからですね。
「高校入試まで1ヶ月、何をしていけばいいですか?」
ある2名の中学3年生のお家の方から相談を受けました。
具体的に何をすべきかは
本人の学習履歴にもよります。
一人ずつ、紹介したいと思います。
◆一人目、中3男子
最初からつまづいていたようで、
何をしていいのか、わからない状態で
1,2年を過ごしてきたようです。
3年夏まで、赤点が多かった。
秋から家庭教師もはじめ、
本人の頑張りもあり、学力は上がり傾向。
しかし、目標の点数には足りない、
という状況。
この生徒のように、
中3のこの時期に上げてくる子は少数派なんです。
なぜなら、部活を終えて秋から頑張りだす子が多いから。
受験期は下りのエスカレーターを上っているようなもの。
だから今までより少し頑張ったくらいでは
なかなか偏差値は変わらないです。
やっても思ったより得点につながらず、
不安になるかもしれません。
でも、、、
さらに加速することで
下りのエスカレーターでも上の階にいくことはできます。
この生徒さんの場合の残り1ヶ月の過ごし方ですが、
2点アドバイスしました。
・理社の暗記分野を自主学習の時間に多く取り入れること。
・これから過去問で実践問題を増やしていくが、
得点するべき基礎的な問題と、できなくても合否に関係ない問題がある。
それを担当の教師にチェックしてもらい、
得点すべき問題に集中すること。
◆二人目、中3女子
いわゆる文系タイプの子。
理数科目、特に理論的に考える分野で
勘違いや理解不足が多く見られました。
トップ校を狙っているものの、
学力診断テストや実力テストの結果から、
目標校をさげるべきか、迷っています。
女の子には文系タイプが多く、
数学の応用や理科1分野が
「難しすぎる」と感じて、
苦手意識を持ってしまうんですね。
でも、この子の場合、
学校であまりうまくない授業を受けていた感がありました。
かみ砕いて解説したところ、
すぐに理解できたので。
理解力は充分に持ってます。
アドバイスとしては、
理数科目の問題も、
暗記問題としてパターンを覚えること。
僕は理系タイプなので、
本質から理解させたい思いがあります。
でも、こういう子には即効性のある教え方が有効。
テストまで時間がない、
ということもあります。
でも、実際、
まず解き方から覚えていって
多くのパターンに触れることで
本質も理解しやすくなることが多いです。
具体的には、
間違い直しノートをつくり
覚えてスラスラできるまで繰り返すこと。
残り1ヶ月だろうが、
変わらずコツコツ積み上げていくことです。
いずれにしても、入試1ヶ月前にあきらめることはありません。
余計なことにとらわれず、今日できることに集中すること。
最後までもがくこと。
その経験は必ず、進学後もずっと力になりますから。
それでは、
今日も実りある1日を。
笠井伸春
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◆執筆者紹介
笠井伸春
家庭教師のオアシス代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。
高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り
「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える能力なんじゃないか?」
と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
- 成果につなげるため、家庭教師の授業がない日でも効果的な家庭学習が自分でできるようになること