題意を把握するために
ブログFROM ツバキ
ゴールデンウイークや春の大会も終わったこの頃。
3年生は来週、修学旅行の学校が多いですね。
修学旅行が終わったらすぐ確認テストに中間テスト。
春の行事が終わりいよいよ受験生らしくなっていきます。
数学の文章題や図形問題など、パッと見ても何を言っているのか、何を求めるのか、掴みにくい問題がありますね。
方程式の利用にしても、一次関数、図形にしても、より長い問題文、複雑な構成が増えてきます。
それで、短時間で正確に題意を理解する必要があります。
- 題意が理解できる速さで読む
- 「図」を描くこと
授業中、問題文を読んで、と頼むとものすごい速さで読む生徒さんもいます。
果たしてその速さで意味が分かるでしょうか?
そして、何も書かずにいきなり式を立てようとして、分からなくなってしまう・・・
一発で解こうとせずに、1つ1つ順番に手順を踏んで丁寧に解くことを心がけましょう。
文だけ読んでもわかりにくい問題もあるので、まずは少しずつ区切って内容を整理していきます。
そのために役立つのが、
この場合、2人の人物が関係する<速さ・時間・道のり>の問題です。
テスト用紙に1つ簡単な図が用意されているので、これにさらに付け加えて内容を整理していきます。
もとから描かれていた方をAさんの図にし、同じような図を下に描いてBさんの図にします。
速さや道のり、その他時間などの情報を書き込んでいきます。
そして、方程式なので何と何が等しいかを考えてみます。
速さについての式か、時間についての式か、道のりについての式か、判断します。
この場合、式に表せる数字は・・・
速さと道のりはわかっていますが、時間の数字はわかりません。
でも、
「AさんがP点を通過したあと公園を折り返し駅に戻るのにに歩いた時間はBさんが駅から公園を往復するのに歩いた時間より5分長い」
ことがわかります。
それで、
「Aの歩いた時間=Bの歩いた時間+5分」
という時間についての方程式が成り立つとわかり、問題文にある速さと道のり、そして図より導き出せる道のりの数字を当てはめて、式を立てます。
※このとき、「Aのほうが5分長い」といって、Aの時間に5分足さないようにしましょう。
スムーズに図をかき、題意が把握できるようになるまで、同じ問題を何回も何回も解きなおします。
そのため、直接ワークに書き込むより、別のノートや裏紙などで練習するのが良いでしょう。
そして、最後の計算もミスなく答えまで完結できるように。
そして、何回か練習し、少しできるようになってきたときも注意!
「もう大丈夫」と手を緩めると、ミスをしやすくなるので気をつけてください。
何回解いても最後のツメまで注意を怠らないようにしましょう。
ツバキ
(家庭教師のオアシス チューター/教務スタッフ)