中学受験の罠
ブログ「すごい中学進学塾の様子を見てきましたけど、
無理して中学受験させるものじゃないですね。うちの子の場合は」
あるお母さんとのそういう話になりました。
なるほど。
人には性格や特性というものがある。
実力以上に受験スキルを上げて合格したとしても、それでは入学後に不安が残ります。
なぜか?
周りのレベルは自分より高い状況に気づいたとき、
「あれ、俺って全然ダメな方だったんだ・・・」
と自己評価ややる気が下がってしまう。
そういうことがよく起こるからです。
実際、そういう事例を何人か目にしています。
それだったら、標準的なクラスで上位にいる方が自信を持って取り組めたかもしれません。
鶏口牛後ですね。
もちろん、いつでも前向きになれて、高いレベルの仲間と切磋琢磨して自分を高めるんだ、と思える子は、目指すべきです。すばらしいことです。
僕も自分の子にはそうなってほしい、という願望もあります。
でも、そうでないタイプの子を親のプライドで中学受験させることにはリスクがありますね。
わが子がどういうタイプなのか?
どういう道があっているのか?
中学受験させるべきか?
情報を知った上で、本人が挑戦したいというなら、応援するのがいいでしょう。
子どもの人生は子どものもの。本人主体で選んだ道が正解。
そういう意味では、高校選びも大学選びも同じですね。
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◆執筆者紹介
笠井伸春
個別指導塾・家庭教師のオアシス 代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り、「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える、価値の高いスキルなんじゃないか?」と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 「できる」を実体験してもらい、自信と前向きさを身につけてもらうこと
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
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