【高校入試】中1でもできるはずが正答率6.8%の新傾向
ブログ最近、次のような出題パターンが増えてきました。
中学1年生でも解けるレベルですが、高校受験生の正答率は6.8%
あなたは解けますか?
2020神奈川県立高校入試問題
箱に入っているみかんを、何人かの子供で同じ数ずつ分けることにした。
1人6個ずつ分けると8個足りず、1人5個ずつ分けると5個余る。Aさんは、このときの箱に入っているみかんの個数を次のように求めた。
(i)にあてはまる式を、(ii)にあてはまる数を、それぞれ書きなさい。求め方
箱に入っているみかんの個数をx個として方程式をつくると
(i)
となる。
この方程式を解くと、解は問題に適しているので、箱に入っているみかんの個数は(ii)個である。
いかがでしょう?
求め方までが問題に含まれているのがミソ。
多くの中学生は、
子どもの数をxとおいて、
6x – 8 = 5x + 5
と式を立てると思います。
みかんの数=みかんの数、という考えた方ですね。
ところが、この問題は、みかんの数をxとおいているので、(i)の答えは・・・
生徒数=生徒数。普通の問題集では「別解」とされている方です。
要は、答えを出せればいいというものではなく、他の考え方もできますか?
と聞いているのだと思います。
これは、神奈川県だけでなく、全国的な傾向と言えるようです。
高校としては、大学入学共通テストの流れから「思考力」を問いたいのでしょう。
【対策】別解でも解けるようにする
「答えが出せればいいや」という短絡的な取り組みでは厳しい、ということ。
他に考えた方はないのか?
興味と関心をもって学習できているかですね。
もっと具体的な方法論としては、別解でも解けるようにすることです。
最近面接した大学生は、2次試験(筆記)の数学は得意だけど、共通テスト(マーク式)は苦手とのことでした。
筆記試験は、自分の考えを自由に展開できる。
マーク式は、上の問題のように、考え方が決められている、
という特徴があると思います。
そういう意味では、この出題パターンが、思考力を問うものかどうかは微妙、というのが個人的な意見です。
でも、そんなことを言ってても仕方がないので、対策としては、別解も拾っていこう、ということになりそうです。
いろいろな考え方に触れる、ということですね。
以上、参考になれば幸いです。
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◆執筆者紹介
笠井伸春
個別指導塾・家庭教師のオアシス 代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り、「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える、価値の高いスキルなんじゃないか?」と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 「できる」を実体験してもらい、自信と前向きさを身につけてもらうこと
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
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