2020福井県県立高校入試問題の傾向「説明させる問い」と対策
ブログ来年の高校入試がどうなるかについて考えてみます。
福井の県立高校入試問題の特徴「説明させる問い」
ここ数年の傾向として、福井県の県立高校入試では各教科、説明させる問題が増えています。
記述問題ですね。
どれくらい多いかというと、数学対策の専門講師(オアシスSクラス)にも確認しましたが、全国的にもトップレベルで多いということです。
なぜ、説明させる問題が増えてきたかというと、大学入試の改革の流れからです。
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ムッシュトリイ氏の記事より
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5) 共通テスト2回目試行 数学記述の正答率、なお低く
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2020年度に始まる大学入学共通テストで、大学入試センターは4日、18年に行った2回目の試行調査の詳しい結果を公表した。同テストの目玉として国語、数学に導入する記述式問題の結果が初めて判明。
(中略)
試行調査は17年に1回目を行い、18年11月に2回目を実施。高校3年生ら約6万8千人が参加した。今回で最後となる。
数学では数学1・Aで数式や短文を書く記述式問題を3問出した。1回目調査より文章で書く量を減らし、正答率は上がったが、それでも3.4~10.9%と低迷。無解答率は17.3~62.0%でなお高く、一部の問題では悪化した。
(中略)
同センターは見直しを急ぎ、20年度初めには問題作成の方針と具体的な試験実施方法を公表する計画だ。
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県立高校の入試問題が変わったから、高校でも変わらなくちゃ、という話を聞いたことがあるんですが、それは逆ですね。
大学入試の変化から、高校入試・中学入試が変わっていくんです。英検加点にしろ、記述にしろ、福井県はすぐ反応しているといえるかと。
さて、じゃあ福井県の中学生はどうすればいいかというと・・・
なぜ、そうなるのかを考える習慣を身につけること、です。
お子さんは、円周率3.14の意味を答えられますか?
ぜひ、円周率「3.14」の意味をお子さんに聞いてみてください。小学生で習ったことで、知っていないといけない図形の基本中の基本です。
ところが、多くの中学生が答えられないのが現状。藤島高校の生徒でさえも答えられない子が多いですよ、とある数学の先生から聞きました。
それだけ、暗記に頼った学習になってしまっているんですね。まあ、覚えないといけない量が多い、という事情はわかりますが。
なぜ?と考える。人に説明できるようにする
「わーい、答えあった!」
「間違ってた、じゃあ計算のやり方だけ暗記しよう」
こんな感じで終わっていると、まずいということです。
はじめての単元で、まずは解法暗記から入るやり方は、ありだと思います。
でも、いつかは理論的に理解する必要があります。
なぜ、その公式・定理が使えるのか?を。
1つ、おすすめのいいやり方は、友だちや周りの人に、相手が納得できる説明をしてみること。
このトレーニングは、自分の本当の力になりますよ。おすすめです。
それでは、
今日も実りある1日を。
追伸
今までの福井の県立高校入試問題で、冒頭の数学講師の作成した問題から、同じ解法を使う問題が出ることがしばしばあります。それらをまとめて、予想問題集をつくっているところです。完成したらお知らせしますね。
◆執筆者紹介

笠井伸春
家庭教師のオアシス・個別指導塾オアシス 代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り、「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える、価値の高いスキルなんじゃないか?」と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 「できる」を実体験してもらい、自信と前向きさを身につけてもらうこと
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
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