新中学1年生。小学校との違いと対処法(1)
ブログFROM 笠井伸春
(TJF Photodatabank Japan)
新学期スタートのシーズン。
もし、お子さんが中学1、2年生なら
今日の話は役立ちます。
小中高と全学年、それぞれ大事な時期なんですが、
勉強については中学1年の前半に身についた習慣が
今後の分かれ道のひとつだと感じています。
新中学1年生は4月から、
学習内容・部活・友人関係と
大きく変わりますよね。
そして忙しくなります。
まず、どう変わるのか・・・
1.学校で復習の授業はない
小学校では誰もが身に付けておくべき
最低限の基礎的な内容を勉強します。
平均的な子に合わせたペースではなく、
全員がついてこれるように進めます。
授業は前回の振り返り(復習)からします。
でも、中学になると授業の中では
教科書を繰り返すような復習はあまりしません。
わからないところを放っておくと、
授業自体がわからなくなっていきます。
たとえば、
1年の比例・反比例が理解できないまま、
2年生にあがって1次関数をならっても、
内容はわからないでしょう。
2年で習うことは
1年の内容を理解していることが前提の内容だからです。
成績が思うようじゃないなら、
勉強の時間を増やせばいいんだと思いませんか?
で、やりがちなのは・・・
とりあえず塾に通わせること。
しかし、
1対1の完全個別でないかぎり、
効果は薄いでしょう。
1段目の土台がないのに、
2段目を積もうとしているようなものだから。
そのときに必要なのは
前の学年での理解できていない単元の復習です。
(社会、理科2分野などの暗記分野は少し違いますが)
2.平均点が6割くらいになる
小学校のテストは、
学力を評価する、というより
基礎的な内容の理解を目的にしています。
だから、平均点自体が80以上とか満点に近かったりします。
中学1年の4月にテストがありますが、
これはまだ小学校の範囲のため、
平均点は380点(500点満点)くらいになります。
でも、、、
中学2年生以上の親御さんなら知っていることですが、
1年の終わり~2年の中ごろにかけて
平均点は300点(約6割)くらいまで下ります。
いよいよ中学の範囲になり、
難しさと学習量が増すからです。
点数が下がっても
順位は変わらないのはそのため。
じゃあ、どう対応すればいいでしょう?
長くなったので、
対処法についてはまた明日にしますね。
それでは、
今日も実りある1日を。
笠井伸春
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◆執筆者紹介
笠井伸春
家庭教師のオアシス代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。
高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り
「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える能力なんじゃないか?」
と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
- 成果につなげるため、家庭教師の授業がない日でも効果的な家庭学習が自分でできるようになること