ここテストに出ないからやらなくていいですよね??
ブログFROM 笠井伸春
「ここはテストに出ないそうなので
やらなくていいですよね?」
高校受験生(中学3年生)に聞かれました。
見ればたしかに
福井県の県立入試には
今まで出ていない問題です。
あなたはどう思いますか?
僕の答えはいつも・・・
「教科書にあることだから理解しておこう」
です。
「テストに出るところだけをやればいい。
出ないことはやらなくていい」
中学生だけを指導している講師には
そういう指導をされている方がいっぱいいます。
なんとしても合格させたい
という、「よかれ」と思ってのことでしょう。
最小限の努力で
最大限の結果を追求するのが戦略というものだ、
という考えもあります。
もちろん、
そこは僕も同感です。
たしかに、
大学受験の2次試験対策として
教科や分野をしぼる、
そういうことなら
それは当然やるべきこと。
でも、
中学の教科書レベルのことは
テストに出る出ないに関わらず、
しっかり理解しておこうよ、
と僕は思います。
なぜなら・・・
高校合格したら
もう勉強は終わり、
ではないですよね?
そのあとも
人生は続いていきますよね。
毎年のように
こういう高校生がいます。
中学のときから
数学が苦手。
苦手のまま、
暗記分野で合計得点をあげて
なんとか藤島高校に合格。
ハイレベルでハイペースな
数学の授業についていけず
泣きそうな毎日・・・
(ここで家庭教師を依頼されます・・・)
後々のために
今、やっておくべきことは?
同じ学年ばかり教えている先生と違って
家庭教師は小中高と
長く教えることが多くあるから
特にそう思うんですよ。
たとえ上位校を目指すわけでなくても
中学の教科書にあることは
理解していることが当然として
高校、大学は授業が進んでいきます。
高校をなんとかやり過ごして
専門学校→就職としても・・・
社会に出てから
やり直さないといけない場面があるかもしれないし、
やり過ごそうとすること自体、
自分の将来の選択を
制限していることになると僕は思います。
教える方も
「高校入ってからのことは知らない」
ではなくて
生徒のためには長期的に
何が必要なのかを理解していることが大事。
だから
うちのAタイプ以上の家庭教師の条件は
たとえ中学生担当だとしても、
最低1教科以上は高校の範囲も教えられること
としています。
まとめると、
試験対策として
優先順位を持つことは必要。
でも、
中学までは義務教育であるように
知っておくべきことや
理解しておくべきことばかりなんですよ、
ということですね。
今日も予習復習、
しっかりやって
将来の可能性と選択肢を増やしていきましょう。
笠井伸春
>> 笠井伸春ブログ一覧 <<
◆執筆者紹介
笠井伸春
家庭教師のオアシス代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。
高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り
「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える能力なんじゃないか?」
と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
- 成果につなげるため、家庭教師の授業がない日でも効果的な家庭学習が自分でできるようになること