英語嫌いになる前に知っておきたい「学び方の順番」
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「英語嫌い」になってしまう前に、大切なこと
―― ムッシュトリイのよもやま話より ――
今日は、ムッシュトリイさん(鳥居先生)の「よもやま話(2025年5月27日号)」から、英語教育について考えさせられた内容をシェアしたいと思います。
お子さんの英語学習に不安がある方には、ぜひ読んでいただきたい内容です。
リコさんのケース ― 英語が「嫌い」になる理由
記事に登場するのは、リコさん(仮名)という中高一貫校に通う生徒さんです。
「リコ(仮名)は,英語教育に力を入れている中高一貫校に合格しました。入学してみると,帰国子女の生徒も多く,授業の多くはオールイングリッシュで進められていました。…高校に進学するころにはすっかり英語嫌いになってしまいました。」
(ムッシュトリイのよもやま話 2025.5.27より)
このお話、どこかで聞いたような…そう感じた親御さんもいらっしゃるかもしれません。
実は、リコさんは理屈で物事を理解するのが得意なタイプだったそうです。にもかかわらず、英語のしくみや文法のルールがわからないまま、いきなり「英語まみれ」な授業に放り込まれてしまったのです。
周りは帰国子女や英語に慣れている生徒ばかり。そんな中で「わからない」「ついていけない」と感じる毎日…。やがてリコさんは英語そのものに苦手意識を持ってしまい、高校進学時には英語が大嫌いになってしまっていた、というのです。
「わからないまま進む」が一番こわい
リコさんのような例は、実は珍しくありません。
塾や家庭教師をしていると、「なんとなく苦手」「理由はわからないけど英語が嫌い」というお子さんによく出会います。
そうした子どもたちの多くは、実は英語の土台となる「基本文法」や「語順のルール」が理解できていないまま、次々と授業が進んでしまったことが原因であることがほとんど。
英語は「なんとなく」では身につきません。スポーツでたとえるなら、基本のフォームを知らないまま試合に出て、毎回ミスをして自信をなくしてしまう・・・そんなイメージですね。
今の英語教育が抱える課題とは?
鳥居先生はこうも語っておられました。
「この記事を読んで,この事例は今の小・中学校の英語教育の問題点とそっくりだと感じました。今の英語教育では,英文法指導はそっちのけで,SDGSのような斬新な話題がどんどん扱われます。」
今の英語教育は、「話す・聞く」を重視したスタイルにシフトしています。
たしかに、英語は“使ってこそ”の教科なので、それ自体はとても重要な方向性です。
でも、その前に「どう話すか」「どう聞き取るか」の土台になる、文法や語順、単語の意味といった“しくみの理解”が必要なのです。
たとえば、英文ルールの基本の一つは「主語+動詞+目的語」です。このルールを知らないまま文章を作れと言われても、戸惑うのは当然ですよね。
僕自身も、指導の中で実感するのは、「なんとなく聞いたことがある」よりも、「ああ、そういうことか!」と理解できた瞬間に、お子さんの表情がパッと変わるということです。
この“納得感”こそが、勉強を前向きにさせる第一歩なのです。
英語を「敵」から「味方」に変えるには?
リコさんのように、英語がきっかけでつまずいてしまったお子さんは少なくありません。
英語ってやだな・・・と。
でも、それは決して「能力のせい」ではありません。
英語がわからなくなってしまったのは、適切なステップで学んでこなかっただけ。
まずは、つまずいたポイントに戻って、「英語ってこういうルールなんだね」と納得できるところから始めていきましょう。
わからない→苦手→嫌い、ではなく
わかる→おもしろい→もっと知りたい!という流れをつくっていければ、英語はきっと“味方”になってくれます。
さいごに
もし、お子さんが「英語、苦手かも…」と感じている様子があるなら、早めに立ち止まって、一緒に見直してあげてください。
英語は、誰にとっても「はじめはわからないもの」
でも、基礎からしっかり積み上げれば、必ず伸びていきます。
そして、英語ができるようになると、将来の選択肢が大きく広がります。
「やっておいてよかった」と思える日が、きっと来るはずです。
英語学習や教材について、気になることがあればいつでもご相談くださいね。
この記事が、あなたとお子さんのヒントになれば幸いです。

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◆執筆者紹介

笠井伸春
個別指導塾・家庭教師のオアシス 代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り、「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える、価値の高いスキルなんじゃないか?」と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 「できる」を実体験してもらい、自信と前向きさを身につけてもらうこと
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
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