2学期を最高の状態で迎える夏休み40日間の過ごし方
ブログFROM: 笠井伸春
「夏休みは復習のチャンス」とはよくいいますね。
では、具体的にどう過ごしたらいいでしょう?
中学3年生の場合
1・2年で習った範囲の苦手分野の克服の最後のチャンス。学校・塾・家庭教師の課題を進めていくと「ああ、やっぱりここ苦手かな」というところがあるはず。分からないところは先生に聞き、問題集から同じような基礎レベルの問題を探して1人でできるまで解く。受験対策に備えるための基礎固めです。秋から伸びる人はこの時期に基礎を固めた人です。
また、早めに11月の福井県学力診断テストの過去問に触れて自己採点すれば、今自分は何を勉強したらいいかが分かります。
小学生〜中学1・2年生の場合
苦手な単元があれば復習しましょう。この後の学年では、今までに習ったことを理解していることを前提に学習が進んでいきます。特に英数。1つでも苦手な単元を残してしまうと、時が進むほどに分からない範囲が増えていってしまいます。
例えば、「分数の計算」が分かららないまま中学生に進むと、文字の式でも分数を使うので解くことができません。英語だったらbe動詞の文法が分からないと、その後で習う進行形も書けません。宿題を通して苦手なところが分かったら聞ける人に聞いて理解・定着を目指しましょう。
学校の授業はカリキュラム通りに進むので、自分の苦手なところをもう一度解説してくれる授業はしない(できない)です。でも今ならまだ大丈夫。分からないところが広がってしまう前に周りの人に聞きましょう。
高校3年生の場合
大学生に聞いたこういうデータがあります。
受験生時代の夏休みにもっとも力を入れて勉強したのは?
「苦手科目の克服」34%、「基礎固め」24%
(河合塾のKei-Netの2014Kei-Net特派員アンケートより)
つまり、秋からの受験対策のための基礎体力づくりが大事ということですね。
また、大学入試では1科目90分の試験時間が多いので、実際の学習も90分毎に休憩するサイクルにすると、時間感覚が身につくと思います。
高校1・2年生の場合
センター試験の約8割は高2までに習う範囲から出題されています。宿題と平行して分かっていないところを課題として意識的に取り組みましょう。また、高3になると忙しくなるので、今のうちに志望大学のオープンキャンパスに参加するのもいいですね。
夏休みに基礎固めと苦手科目の克服をして、2学期を良い状態で迎えましょう。
笠井伸春
(家庭教師のオアシス 代表)
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◆執筆者紹介
笠井伸春
家庭教師のオアシス代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。
高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り
「1回のテストのための得た知識は1回使ったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える能力なんじゃないか?」
と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 生徒の能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
- 成果につなげるため、家庭教師の授業がない日でも効果的な家庭学習ができるようになること