「うちの子は勉強嫌いなんです・・・」

先日、中学生のお母様から聞きました。この話は次の2つのパターンに分かれると思っています。

① 嫌いと思わされている

② 本当に嫌い。そこまでやりたくない

それぞれ、理由とどうすればよいかを考えてみますね。

① 嫌いと思わされている

どういうことかというと、

小学低学年　九九とか理由もわからずみんなでやる
（まだ勉強が好きとか嫌いとかわからない。実験とかは楽しいことも多いなあ）
↓
小学高学年あたりから、とにかく「勉強しなさい」と強制される
↓
やりたくないこともやらせられてやだなあ
↓
中学で勉強量が増える。わからないところも増える
↓
勉強は自己評価を下げるもの。嫌い
（以下、悪循環）

これはよくあるかと思います。

このパターンなら、つまづいたところまで戻ることです。

「やればできる」「わかればできる」

そういう小さい成功体験を積み上げることで、自信を取り戻すことですね。

得意な科目を一つ作るところからやってみるといいですよ。

知らないことを知ったり、できることが増えるのは、人間の本能として楽しいことだと思っています。

② 本当に嫌い。そこまでやりたくない

とはいえ、5教科は学校で決められたもの。それに合わない子もいますね。

もしくは、集団で一方的に教えられるスタイルが合わない、という子もいるでしょう。

そういう子は、勉強のスタイルを個別や寺子屋スタイルなどの今の学校ではないものに変えるか、もっと違うやり方で人生を切り拓くことをオススメします。

高校普通科進学や、大学進学だけが豊かな人生ではないと思います。本当に。

事実、学校の勉強はできなかったけど、すごく活躍している大人・尊敬できる人は僕の周りにも多いです。きっとあなたの周りにもいると思います。

これは人間的な優劣の話ではないです。生きる力の話です。

ただ、中学までの読み書き計算（教養）の最低限は身につけておくべきでしょうね。

しかし、5教科をまんべんなく1人残らず全員にやらせる必要はないとは思います。（受験のことを考えなければですが）

それでも「がんばりたい」という生徒を僕は応援したい。

そこに自分の持っているエネルギーを使いたいなと思っています。

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◆執筆者紹介

笠井伸春
個別指導塾・家庭教師のオアシス 代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰

単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り、「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える、価値の高いスキルなんじゃないか?」と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。

主眼にしているのは、

• 「できる」を実体験してもらい、自信と前向きさを身につけてもらうこと
• 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと

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