なんで勉強しないといけないの?と問われたら
ブログ『ググればいろいろわかるのに、どうして勉強しないといけないのか?今、勉強している内容は大人になっても必要なのか?』と言っていて・・・
指導報告書を読んでいたところ、こういう中学生の問いがお家の方からのコメント中にありました。
まず、こういう素朴な疑問をぶつけてくれるのはいいですね。ただ「嫌い、やだ」じゃ話が終わってしまいますから。
で、この問いに「いいからやれ」ではやる気にはならないです。さらにやらなくなるか、やっているフリをするようになるでしょう。
誰しも、頑張ったらどうなるのかわからないことに自分のエネルギーを使いたくないですから。
まず、この問いの僕なりの答えを言った後に、親としての接し方を考えてみたいと思います。
ググればいろいろわかるのに、どうして勉強しないといけないのか?
パソコンやスマホで検索すればわかることを、どうして勉強しないといけないのか?
単純暗記の分野については、その通りだと思うし、もし僕が聞かれたら確かにその通りだね、と伝えます。
たとえば、歴史上のイベントの年号を忘れたからって、ググればすぐにわかりますから。
実際に、ネット検索が当たり前になった今、ただの「知識」の価値は下がっていると思います。ただの「物知り」は、クイズ王にはなれても、実生活や仕事上では、昔ほど大したことではなくなっているのです。
逆に求められていると感じるのは、知識より「知恵」です。
こんな場合はどうしたらいいのか?これとあれを組み合わせてこうしたらいいだろうか、という考える力です。
じゃあ、知恵を持つにはどうしたらいいのか、については、いまだに勉強しているテーマです。が、少なくとも最低限の「知識」は必要だと思います。
逆説的に感じるかもしれないですが、必要な知識がないと、正しく深く考えることはできません。
読み書き計算や中学の勉強は、その力をつけるための準備段階だと思っています。
今、勉強している内容は大人になっても必要なのか?
この疑問を持つのももっともです。
実際に、連立方程式ができないからといって、社会に出て困ることはほぼないでしょう。
英語に関係しない仕事なら、英語ができなくて困ることもありません。
つまり、中学の勉強がそれほどわからなくても、大人になって困ることはあまりないのです。
ただ、僕の周りで活躍している方や尊敬している大人を見ると、もれなく勉強家です。常に学び続けています。
勉強といっても歴史の年号を覚えたり、英単語を覚えているということではなく、仕事に関する本を読むような勉強はもちろん、自分を高める勉強に一生懸命です。
勉強する姿勢ですね。
好きになれない教科がある、それくらいはいいでしょう。
でも、勉強全部がイヤだと投げ出している人と何かを学び続ける人、どちらになりたいですか?僕は後者を選びたいし、そういう人を応援したいです。
ちなみに、中学の勉強内容がまったく役に立たないかというと、そんなことはありません。教養が、社会に出たときの盾になる場面は多くあります。
また、勉強すると自分の視野も広がります。高校でも進めていくと論理的に考える力もついていきます。
知ることやわかることで、視野が広がったり、考える力がついていくのは間違いないです。これは勉強しないと実感できないことなので、勉強してきた人に聞いてみてほしいと思います。
この問いへの親の接し方
この問いがきた時の親の接し方ですが、僕がオススメしたいのは次の2ステップです。
①親自身の考えを伝えて
②「自分にとってなぜ勉強が必要なんだろう?」と自分ごととして考えさせる
勉強する理由は、人によっていろいろあると思います。答えは自分の中にあるはずです。プロスポーツ選手を目指しているなど、そこまで学校の勉強はしなくていい人もいます。
でも、何となくイヤという感情から、勉強から逃げる言い訳で「なんでしないとけないの?」と言っている場合もあるでしょう。
だから、自分の経験や考えを伝えてから、あなたは「なんで勉強するべきと思う?」と聞いてあげること。感情ではなく、冷静に考えさせてあげることは大事かなと思います。
答えは1つだけではなく、いくつも見つけられると、より持続しやすいモチベーションにつながると思います。
おまけ
多くの講師希望者と面接して話を聞いていると、偏差値高い人ほど、小中高時代は、親の干渉は少なかったケースが多いと感じています。
「勉強しなさい」と言われてきた、という人は少ないです。
しかし、遊んでいても「勉強しなさい」とは一度も言われなかったけど、「なんで勉強が必要だと思う?」と親に言われ続けていた、という医大生がいました。
以上、何か参考になれば幸いです。
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◆執筆者紹介
笠井伸春
個別指導塾・家庭教師のオアシス 代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り、「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える、価値の高いスキルなんじゃないか?」と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 「できる」を実体験してもらい、自信と前向きさを身につけてもらうこと
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
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