【よくある誤解】高校からは学力はそれほど変わらない？
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「高校からは学力はもうそれほど変わりませんよね？」
あるお母様からの話の中で出てきました。
中学までは勉強したらその分差がつくけど、高校が決まってしまえば、もう成績や順位は大きくは変わらない気がします、ということでした。
あなたもそんな感じがしますか？
結論からいうと、どの高校に進んでも、高1から高3までの間、成績が大きく変わることは多々あります。
昨年の伸びた事例だと、片山先生の担当生徒が、高1では200番台、それから1年後の高2で学年1番をとりました。
先生が内容を良くしたことと、本人が信じて頑張った結果ですね。
進学校で学年3分の2以下とトップとでは、大学の選択がガラッと変わります。価値観によっては、人生が変わったとも言えるでしょう。
ここでは、中高生にとって長期的に何が大事かを話したいと思います。
受験は長期戦
まず、先生側の感覚から。
高校入試までの塾だと、長くても中1〜中3の3年間の指導になることが多いと思います。
中学の先生や高校入試まで教えている人にとって、高校に送り出すのがゴールだからそこまで自分にも責任がある、みたいな感覚があるんじゃないでしょうか。
しかし、家庭教師やマンツーマン指導だとかなり長い間、見させてもらうことがあります。
僕自身、小3〜中1からはじめて大学受験までなど、6年以上マンツーマンで見させてもらったこともありました。
そういう経験から、生徒の学力を上げることを考えるときに、時間軸を長くもつようになりました。先輩のプロ講師にもそう言われる方が多いです。
生徒の数年後の状態を考えて、必要な科目を全部、縦にとらえているイメージです。
大事なことは、実力がついていく勉強ができているのか？
先週と今週は期末テストですね。
お家の方も本人も、その点数に一喜一憂してしまいがちです。
でも、長期的に考えると、単発で何点取れた、ということよりも、実力がついていく勉強ができているのか？ということの方を大事にしたいところ。
テストが返ってきたら、
- 勉強したことはできていたか？
- 改善できることは何か？
ここに注目すると次につながると思います。
あと、中学高校を通して、実力がついていく勉強をするために必要なのが、「勉強する体力」です。習慣と言っていいでしょう。
試験が終わっても勉強習慣をゼロにしない
テストのあと勉強ゼロにしちゃう子がいます。。。特に、進路が決まった中3生など。
1度勉強がゼロになってしまうと、また戻すのに余計なエネルギーがいります・・・
勉強の集中力にも慣性の法則が成り立つんでしょう。
自転車はこぎ始めにエネルギーがかかります。しかし、一定で走っているのにそれほど力がかからないのと同じ。
受験頑張った中3生に、中高一貫生より有利なことがあるとすればそれ。
つまり、速いスピードで自転車がこげていることです。
だから、いきなりゼロにするのはもったいない。テストのあとも楽に感じるスピードでもいいのでこぎつづけましょう。
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◆執筆者紹介
笠井伸春
個別指導塾・家庭教師のオアシス 代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り、「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える、価値の高いスキルなんじゃないか?」と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 「できる」を実体験してもらい、自信と前向きさを身につけてもらうこと
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
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