本質を学ぶこと オアシス講師勉強会にて
ブログFROM 笠井伸春
オアシス講師の勉強会を開きました。
うちのプロ講師に
どんな人が在籍しているのかですが
おかげさまで今では
高校特進クラスの元担任、
元学習塾の塾長、
他県からの依頼で入試問題を作っている先生、
・・・
など経験豊富な講師に恵まれています。
(優秀な大学生講師も多いです)
それで今回の勉強会でのテーマは
教育改革にどう対応していくか?
これについて意見交換しましたが、
次の話題をシェアしたいと思います。
本質を学べていない現状
はじめて教える生徒に
「電圧って何?」と聞くと
「電圧=電流×抵抗です」
「・・・じゃあ、電流とは?」
「電流=電圧÷抵抗です」
「抵抗とは・・・?」
「抵抗=電圧÷電流です」
・・・
オームの法則はばっちり。
でも、これは関連性を言っているだけで
肝心の定義を理解していない・・・
これではまるで
「自宅はどこ?」と聞かれて
「コンビニの隣です」
「じゃあ、コンビニはどこ?」と聞かれて
「自宅の隣です」
と答えているようなもの。
ある講師から聞いた
冗談みたいなやりとりですが
似たことはよくあります・・・
このままでは
入試で増える記述式など
本質を聞く問題は書けないし、
理解していないと応用力にはつながらないです。
あなたのお子さんは
「電圧とは何?」に答えられるでしょうか?
答えられないとしたら
それはお子さんが悪いんじゃなくて
教える先生の責任もあるかと。
だって電流の授業を終えたのに
言葉の意味が答えられないって
どういうこと?と感じませんか。
電圧の定義など、本質的なことは
教科書にばっちり書いてあります。
なのに先生も教科書をよく読まず、
授業で本質を教えないままに
問題の解法から
やってしまっているという話をよく聞きます。
これでは
6Vで0.2A流れている回路の抵抗は?
とか、誰でもできるような練習問題しか対応できませんね。
正直、
僕らもそういう教育を受けてきた面もあるので
卒業して教え方の研究をするようになってから
ああ、そういうことか、と
本質を理解し直すことがよくありました。
研究熱心な特に理数系の講師は
これと同じ経験をすることはよくあるんです。
でも、表面的に理解したふりをさせるような
薄っぺらいやり方のままでは
今後の入試には対応できなくなるし、
何より将来の力になるような学習ではないです。
きっちり本質を学ばせて
意味のある勉強にしてあげたいですね。
笠井伸春
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◆執筆者紹介
笠井伸春
家庭教師のオアシス代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。
高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り
「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える能力なんじゃないか?」
と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
- 成果につなげるため、家庭教師の授業がない日でも効果的な家庭学習が自分でできるようになること
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