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いまだに指を使って計算しています【直すべき?】

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朝晩肌寒くなりましたね

「子ども(中学2年生)が、計算するときに指を使うんですが、どう思いますか?」と言うご質問。

中学生でも指を使って計算する仕草をみせる子はいますね。大人でもいます。

それに対して、小学低学年で直すように注意する親御さんや先生も多いかなと思います。

直させたい、という話をよく聞きますし。

計算が速くならないから絶対ダメだ、と断言する先生もいますね。

「指を使うのを直させるか問題」あなたはどう思います?

僕はというと、正直よくわかりません。。。ただ、指を使う子に「指を使うな」とか注意したことはないです。なぜかというと、科学的な根拠がよくわからないことだからです。

これが、間違った勉強法だとわかっていることだったら注意して直してもらいますよ。

しかし、よくわからないことを個人の思い込みで無理強いして修正しようとするのは、勉強嫌いにさせる元になるんじゃないかと思っています。

一口に指を使うと言っても、どういう場面で使うのかによるのかなと。明らかに使わない方がいいケースもあるでしょうけども。

で、ちょっと調べてみると、広島大学と秋田大学の先生の調査レポートがありました。

計算時における指の利用と算数・数学能力との関連
https://home.hiroshima-u.ac.jp/shinsugi/forum06/4.pdf

この調査結果によると、

足し算や引き算といった計算の基礎を,指を利用して習得せずに暗記等によって固めると,小学校における計算や数学では問題は生じないが,

その後,大学までのどこかの時点で問題が生じ算数や数学が得意でなくなること,

その一方で,指を利用し続けても抽象的な思考が行いにくくなることを示唆している

広島大学 杉村研究室

つまり、直した場合と直さない場合のデメリットは・・・

指を使わずに暗記でやると
→中高大のどこかで数学が得意でなくなる

指を使い続けると
→抽象的な思考が苦手になる

以上の傾向が見られるとのことです。

僕の意見としては、原因と結果が逆かもしれない、とういこと。

というのは、

中高大のどこかで数学が得意でなくなる → 暗記に頼る傾向がある
抽象的な思考が苦手 → 指を使う傾向がある

かもしれないという意見だし、すべてには当てはまらないでしょう。

いずれにしても、10の補数の考え方をきちんと教えた上でなら、無理強いしてもいいことはなさそうです。


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◆執筆者紹介

笠井伸春
個別指導塾・家庭教師のオアシス 代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰

単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り、「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える、価値の高いスキルなんじゃないか?」と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。

主眼にしているのは、

  • 「できる」を実体験してもらい、自信と前向きさを身につけてもらうこと
  • 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと

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