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2014.11.07

「熱意」の落し穴

笠井です。

次のストーリーが心に響きまして・・・シェアしたいと思います。

田坂広志さんのメルマガより

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 田坂広志 「風の便り」 特選  第165便
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 「熱意」の落し穴

 遠い昔、大学の近くの喫茶店で目にした光景が、

いまも、心に残っています。

 それは、二人の男性でしたが、

一人は、ゴルフ場の経営者、

一人はプロゴルファーをめざす若者でした。

 その若者は、ゴルフ場で働きながら、  プロゴルファーをめざして修業をしたいとの希望を、  その経営者に熱心に語っていました。

 その経営者は、鋭い眼光と厳しい表情から察するに、

かなりの人生経験を積んだ人物のようでしたが、

長い時間、その若者の熱意溢れる話を、

腕を組み、黙って聞いていました。

 若者は、人の良い人物のようでしたが、

周囲の人々の耳も気にとめず、夢中になって懇願する姿は、

熱意の表れのようでもありながら、

何か、軽さを感じさせるものでした。

 しかし、懇願を繰り返す若者の熱意に根負けしたのでしょうか、

その経営者は、遂に、押し出すように言いました。

 「では、本当にプロになる気があるならば、

うちで働きながら修業をするか」

 その言葉に対して、若者は、喜びのあまり、こう言いました。

 「有難うございます。一生懸命に修業します。

私は、ゴルフのボールに触っているだけで幸せなんです」

 その瞬間、経営者の表情が変わりました。

そして、厳しい声で言いました。

 「やはり、やめておこう。あんたは、プロには向いていないよ」

 この光景が、いまも心に残っています。

 「自己陶酔」

 それは、我々が「熱意」を心に抱くとき、

密やかに存在する、落し穴なのかもしれません。

 2004年11月22日  田坂広志

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◆執筆者紹介

笠井伸春
家庭教師のオアシス代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰

単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。

高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り

「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える能力なんじゃないか?」
と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。

主眼にしているのは、

  • 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
  • 成果につなげるため、家庭教師の授業がない日でも効果的な家庭学習が自分でできるようになること
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