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2016.03.20

上手な先生の教え方

FROM 笠井伸春

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1990年スタンフォード大学の研究生が、
単純なゲームの研究で博士号を取得したそうです。

 

どういうゲームかというと・・・

 

2人の被験者に「叩き手」役と「聴き手」役になってもらう。

叩き手は「Happy birthday to you」などの
誰もが知っている曲から1曲選んで、リズムを指できざむ。
(机の上をコツコツ叩く)

 

聴き手は、そのリズムから曲名を当てる。

 

というゲーム。
(面白そうですね。もし近くに誰かいたら「聴き手に」なってもらってやってみては?)

 

で、結果は・・・
120曲中、聴き手が正解したのはたった2曲。正答率2.5%

 

ところが、叩き手の予想していた正答率は・・・
50%!

 

実際は、40回に1回の正答率なのに
叩き手は「2回に1回は当てるだろう」と思っていたわけです。

 

なぜかというと、、、
実際今、机の上とか叩いてみると分かりますが、
叩き手は、頭の中でその曲を聴いています。

 

でも、聴き手にはそのメロディーは聞こえない。
モールス信号みたいな奇妙なリズムだけしか聞こえない。

 

叩き手は「あの曲だよ、わかるでしょう?何でわからないの?ええ!?」
と思ったことでしょう。

 

実は、叩き手と聴き手の実験は、
あなたも僕も繰り返しています。毎日のように。

 

お子さんと学校の先生
お子さんと塾・家庭教師の先生
お子さんと親

 

お子さんに勉強を教えているとき、
「なんでわからんの?」
って思ったことはないでしょうか。

 

教える方は頭の中に知識というメロディーが流れています。
でも、教わる方には流れていません。

 

うちでは新人の家庭教師になる人に最初に教える禁句は
「なんでわからんの?」
です。

わからないのは教え方がまずいのが原因なので。

 

では、どうやったらうまく教えられるでしょう?

教え方のコツは
相手の知っていることだけを使って伝える
ということです。

 

「知っていること」というのは、

今の子どもが知っている、
言葉(語彙)であったり
経験してきたことであったり
聞いたことのあること。

 

教え方のうまい先生は、
つまづきやすい単元では簡単に考えられるように
たとえ話を持っています。

各単元でたとえ話のネタをためていて
そこから生徒に合わせて解説するプロ講師も多いです。

 

また、
一つ一つ細かく理解度をチェックしながら進めれば
どの段階でわからなくなっているかがわかります。

 

以上、参考になれば幸いです。

 

笠井伸春

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◆執筆者紹介

笠井伸春

笠井伸春
家庭教師のオアシス代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰

単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。

高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り

「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える能力なんじゃないか?」
と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。

主眼にしているのは、

  • 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
  • 成果につなげるため、家庭教師の授業がない日でも効果的な家庭学習が自分でできるようになること
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