「福井の中学生は英語が全国トップ」。それでも安心できない、家庭で見ておきたいこと
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「福井の中学3年生、英語が全国トップ」。そんな結果が、文部科学省の英語教育実施状況調査で発表されました。英検3級以上に相当する力がある生徒の割合が84.6%。全国平均が54.6%ですから、福井の数字がどれだけ高いか伝わると思います。しかも、これで8回連続の1位です。
福井で子育てをしている立場からすると、素直に嬉しいニュースですね。でも、この数字を見て「じゃあ、うちの子も英語は大丈夫」と受け取ってしまうと、少し危ういところもあります。今日はそのあたりを考えてみます。
「県がトップ」と「うちの子が得意」は、別の話
平均が高いというのは、福井の英語教育の底上げがうまくいっている証拠です。ALTの先生と話す機会が多かったり、GTECのような外部検定を学習に取り入れたり、「使う英語」に力を入れてきた成果でもあります。県全体として、いい流れがあります。
ただ、平均はあくまで全体の話です。「聞く・話す」が得意でも、文法や読解でつまずいている子は、平均の数字の裏に隠れてしまいます。むしろ、まわりができる集団の中にいると「まあ普通にできている方かな」と本人も家庭も感じやすく、つまずきに気づくのが遅れることがあります。
英語は「穴」が見えにくい教科
英語は積み上げの教科です。中1のbe動詞と一般動詞の使い分け、三人称単数のs、疑問文の語順。この入り口のどこかに穴が空いたまま進むと、単語は書けるのにテストになると崩れる、ということが起きます。
「英検は持っているのに、学校の定期テストは伸び悩む」
現場でよく出会うパターンです。会話や単語では通用しても、文の仕組みそのものを説明できないところで止まっている。本人は「英語、まあまあできる」と思っているので、なおさら気づきにくいところでもあります。
家で確かめられる、ひとつの方法
難しいことをする必要はありません。中1の教科書に戻って、「なぜこの文はここにsが付くの?」「なぜこの語順になるの?」と、お子さんに説明してもらう。それだけで、理解の深さはかなり見えてきます。
すらすら説明できれば、その単元は本当に身についていますが、なかなか今の多くの学校の授業だけでは、そういう生徒さんは少ないというのが私の肌感です。
「なんとなく、こうだった気がする」で止まるなら、そこが「分かったつもり」のサインです。答えが合っているかどうかより、理由を自分の言葉で言えるか。積み上げの教科では、ここが後になって効いてきます。
一人ひとりの「つまずきポイント」にどれだけ早く気づけるかですね。
以上、参考になれば幸いです。

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◆執筆者紹介

笠井伸春
個別指導塾・家庭教師のオアシス 代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り、「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える、価値の高いスキルなんじゃないか?」と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 「できる」を実体験してもらい、自信と前向きさを身につけてもらうこと
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
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