「子供が減っているから、高校は入りやすくなる?」福井の県立高校選びで知っておきたいこと
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三重県で、県立高校の入学定員がはじめて1万人を割ったというニュースがありました。少子化で子供の数が減り、高校の受け入れ枠も少しずつ小さくなっています。福井県も、この流れの外にはいません。
こういう話を聞くと、「子供が減っているなら、高校は入りやすくなるのかな」と感じる方もいらっしゃると思います。夏は、中学生が志望校を意識しはじめる時期でもあります。
でも、少子化と「高校の入りやすさ」は、そう単純にはつながっていません。夏のうちに知っておくと、志望校選びが少し落ち着いて進められます。今日はその話をさせてほしいと思います。
「人数が減る=入りやすい」とはかぎりません
子供の数が減れば、高校の定員も減っていきます。実際、福井県も同じです。令和8年度(2026年度)の県立高校(全日制)の募集人員は、前の年より101人少ない4,520人になりました。藤島と羽水はそれぞれ17人、人気の進学校でも定員が減っています。
福井の中学の卒業予定者も年々少なくなっている分、定員も少なくなっています。だから、受験者数が減ったからといって、倍率がそのまま下がるとはかぎりません。
特に、藤島・高志・羽水のように人気の集まる県立高校は、少子化でも志望する子が一定数い続けます。むしろ「どうせなら上を目指したい」という子が集まって、競争がゆるまない年もあります。
「子供が減ったから安心」と早めに気をゆるめると、いざ倍率が出たときに「思ったより高い」と慌てることにもなりかねません。数字の見え方は、その年の受験生の動きで変わります。
だからこそ「入りやすさ」でなく「行きたい理由」で選ぶ
入りやすさを基準に志望校を決めると、入ったあとに「思っていたのと違う」となりやすい面があります。高校は3年間通う場所で、合う・合わないが本人の伸びを大きく左右します。
同じ県立でも、藤島・高志・羽水にはそれぞれ校風や雰囲気があります。進学実績で選ぶのか、部活や行事の空気で選ぶのか、家からの通いやすさで選ぶのか。大事にしたいものは、家庭によって違います。
点数やブランドだけで決めるより、「その子の性格や学び方に合うか」で考えたほうが、入ってからの3年間が充実します。志望校は、少し上に持っておくくらいがちょうどいいこともあります。
夏のうちに「今の立ち位置」と「実物」を確かめる
志望校を落ち着いて考えるには、材料が要ります。ひとつは「今の立ち位置」です。福井新聞模試や学校の確認テストの結果を見れば、今の自分がどのあたりにいるかが見えてきます。
もうひとつは「実物」です。夏はオープンスクールや学校見学が動く時期でもあります。パンフレットや評判だけでなく、実際に校舎に立ってみると、「ここで3年間過ごしたいか」が自分の感覚で分かります。
福井にいると、県外の学校も含めて情報が入りにくいところがあります。だからこそ、自分の目で確かめられる夏は貴重な時間でもあります。
少子化と聞くと、不安に感じるかもしれません。
でも、選択肢が急に狭くなるわけではありません。
大事なのは「入りやすいかどうか」より、「そこで伸びられるか」です。
夏は、親子で落ち着いて志望校を話せる時間でもあります。
「どこなら受かりそう?」より「どこで学びたい?」から話しはじめられるといいですね。

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◆執筆者紹介

笠井伸春
個別指導塾・家庭教師のオアシス 代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り、「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える、価値の高いスキルなんじゃないか?」と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 「できる」を実体験してもらい、自信と前向きさを身につけてもらうこと
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
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