「ワークは最後までやったのに、点が取れない」を変える毎日の勉強法
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「うちの子、何から手をつけていいか分からない、と言っていて」
新しく入ってくれた中学生のお母さんから、こんな相談がありました。
話を聞いていくと、その子はワーク(問題集)を最初のページから順番に、まじめに解いていました。やる気がないわけでも、サボっているわけでもありません。それなのに、テストになると点が伸び悩む。実は、ここに多くの子がつまずくポイントがあります。
問題集を「進める」だけでは、勉強は半分
問題集を前から解いていくのは、もちろん悪いことではありません。でも、それだけだと「やった気」で終わってしまうことがあります。
一度解いて、丸が付いて、次のページへ。これを続けていると、ページは進みます。でも「本当にできるようになったか」は確かめないまま。「分かったつもり」が、そのまま残っていきます。この「分かったつもりの放置」が、伸び悩みのいちばんの原因だと感じています。
テスト前日、お子さんが本当はやっていること
ここで、テスト前日を思い出してみてください。
前日になると、ワークを最初から全部やり直す時間はありません。だから自然と、こうしているはずです。「出そうなところを、テスト形式で解く」「丸付けをする」「間違えたところを直す」。
実は、これがいちばん力のつく勉強です。「解いて、採点して、直す」。テスト前日だけ、お子さんはちゃんと正しい勉強をしています。もったいないのは、それを前日にしかやらないことです。
毎日やってほしいのは「解く・採点する・直す」
普段の勉強を、少しだけ前日に近づけてみる。やることは3つです。
① 新しい問題を進めるより、「テスト形式で解く」
新しいページをどんどん進めるより、習ったところを過去問やテスト形式の問題で解いてみる。本番と同じように、何も見ずに解くのがポイントです。問題集を前から解くのは、ここで出てきた穴を埋める「復習」に回せば十分です。
② 必ず自分で「採点する」
解いたら、すぐに丸付けをします。ここをとばす子が、とても多いところです。できた問題と、できなかった問題を、はっきり分ける。「できたつもり」を、ここで一度終わりにします。
③ 間違いは「その場で直す」
×が付いた問題を、なぜ間違えたかまで戻って直します。答えを写すだけでは、また同じところで止まります。そして、これを翌日に持ち越さないこと。前日にためこむから、テスト前があんなに苦しくなります。
定期テストは、範囲が広い
福井の中学のテスト、特に確認テストは、出題範囲が広いことが多いです。前日に詰め込める量ではありません。
だからこそ、毎日少しずつ「解いて、採点して、直す」をやっておく。テスト前日にやっていることを、5分でも10分でも毎日に分けておくと、直前があわてずに済みます。毎日が、少しずつ「テスト前日」になっていく。そんなイメージです。
問題集を1ページ多く進めることより、1問でも「できるか確かめて、できないを潰す」こと。
完璧にやろうとしなくて大丈夫です。
まずは1日5分、「解いて、採点して、直す」から始めてみるといいですね。
その小さな積み重ねが、テスト前のお子さんを、きっとラクにしてくれます。

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◆執筆者紹介

笠井伸春
個別指導塾・家庭教師のオアシス 代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り、「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える、価値の高いスキルなんじゃないか?」と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 「できる」を実体験してもらい、自信と前向きさを身につけてもらうこと
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
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