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酷暑

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takimoto

FROM ツバキ

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7月に入って、毎日暑い日が続きますね。

連日、「高温注意情報」や酷暑のニュースが続いていますね。
ついに、7/23には埼玉県熊谷市で41.1℃という、日本での観測史上最高気温を更新しました!
東京都青梅市では東京都内初の40度超えとなる40.8℃。
岐阜県多治見で40.7℃、名古屋でも39.6℃
・・・

気象庁は「命に危険が生じる暑さが続き、『災害』という認識だ」との会見をしました。
まさか、気温で『災害』となる日が来るとは・・・。

もはや暑すぎて「暑い」よりも「熱い」のほうがぴったり・・・と思うほどです・・・。

 

なんでこんなに暑くなるの・・・

そう思いませんか?

この暑さは、本当に大変ですが、
身近なニュースを少し理科やほんの少し地理に絡めてみましょう。

たしかに福井も含めて日本中が暑いですが、
特に毎年高温になる場所があります。

熊谷、多治見、名古屋。

主な理由はフェーン現象とヒートアイランド現象と言われています。

 

1. フェーン現象

フェーン現象・・・山の斜面にあたったのちに山を越え、暖かくて乾いた下降気流となった風によって
        その付近の気温が上がる現象のこと。
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(出典: 気象庁HP)

図を見てみると、わかりやすいですね。
風がふいていて、山という壁にぶつかると、昇っていって、山を越えて降りてきます。

山の斜面に沿って、空気が上がっていくときですが、
100メートル上がると0.6℃、の割合で気温が下がります。

山を昇る前の平地で、25℃だったとすると、2,000m上がると頂上の気温は何度になるでしょう?

2,000m÷100m×0.6℃=12℃

この2,000メートルの山の頂上では、平地の25℃より12℃涼しい13℃になりますね。

 

そうすると・・・
中学2年生の理科で習う、飽和水蒸気量のお話になります。

どんな空気も水分を含んでいます。
そして、1㎥あたりに含める水蒸気量(飽和水蒸気量)は気温によって変わります。

気温が上がるほど、含める量は多くなり、
気温が下がると、含める量は少なくなります。

なので、頂上にいき気温が下がるにつれて、飽和水蒸気量は少なくなりますね。
そうすると、含めなくなった水分はどうなるでしょう?

冷蔵庫から冷たいジュースを出して、コップに注いでしばらくすると、
コップのふちに水滴がつきますね。

それと同じで、冷やされて含めなくなった水蒸気は、水になって出てきます。(凝結)

ちょうど、エレベーターの定員がオーバーで、「オーバーした人は降りて!」という感じです。

上空でそれが起こると、雲が出来て、雨が降ります。

そうすると、空気中の水蒸気の量は減りますね。
だから、山を昇る前の空気と、昇った後(降りてくる)の空気では、空気の湿り気が違いますね。
昇る前はある程度しめり気があったのに、降りるときにはカラカラという具合です。

 

先ほどは、100メートル上がると気温は0.6℃下がりましたね。
でも、カラカラになると、それと同じ割合で気温が上がるのではなく、
100メートル下がると1℃の割合で気温上がります。
さっきより、上がり方が大きくなりましたね。

そうすると、
頂上で13℃だった気温は、2,000m下がると平地の気温は何度になるでしょう?

2,000m÷100m×1℃=20℃

頂上より20℃も気温が上がってしまいます!

山を越える前の場所の気温と、
山を越えた後の場所の気温を比べると、

25℃と33℃。

超えた後のところが、気温が高くなります。

つまり、山の上から熱い空気が吹き下ろしてきて、
その場所が暑くなるんですね。

これをフェーン現象と言います。
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(出典: 日本経済新聞 電子版)

図は関東のものですが、
山越えした乾いた熱風が吹いたところが特に気温が上がったことがわかりますね。
そして、湿度(空気の湿り気)も低いです。

こんなふうに、熊谷、東京の青梅などの気温が上がりました。
そして、名古屋や多治見も、紀伊山脈、伊吹山地や養老山地、鈴鹿山脈などの影響で高温になりやすい、と言われています。

 

今回は、フェーン現象について。
原因のもう一つ、ヒートアイランド現象については次回お話しますね。

こんなふうに、身近なニュースを勉強に絡めて、興味を持ってもらえたらと思います。

ツバキ
(家庭教師のオアシス チューター/教務スタッフ)


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