中3生 この入試問題解ける?正答率45.5%
ブログFROM 笠井伸春
次の問題解けますか?
2017千葉県 高校入試問題です。
大問2
(3) あきこさんは、1.8km離れた駅に向けて家を出発した。
それから14分後に、お父さんは自転車で家を出発し、同じ道を通って駅に向かった。
あきこさんは分速60m、お父さんは分速200mで それぞれ一定の速さで進むとすると、
お父さんが家を出発してから何分後に追いつくか、求めなさい。
どうでしょう?
ちょっと考えてみてください。
・・・
では、解き方にいきますね。
まず、求める数値「お父さんが追いつくまでの時間」をx分としておく
「追いつく」を言い換えると、
進んだ距離が同じ、ということ。
つまり
お父さんの進んだ距離 = 明子さんの進んだ距離
距離 = 速さ × 時間だから・・・
60 ( 14 + x ) = 200 x
140 x = 840
x = 6 で答えは、6分後,,
わかった人は気付くかもしれないですが、
使っている知識は、距離=速さ×時間だけ。
基礎問題で
小学生でも解ける内容です。
なのに、正答率は45.5%
半分以上の人が解けなかったんです・・・
理由は
「1.8km」という
答えを出す上では関係のない数字があるから。
多分、多くの受験生が
これに惑わされてしまったんですね。
あなたは戸惑わなかったですか?
わざと関係のない数値を入れることで
文章から必要な情報だけを選ぶ力
「判断力」を試してるんです。
今までには
ほとんどなかった傾向です。
大学入試改革が
はじまるのはニュースで知ってますね?
そのキーワードは
「思考力・判断力・表現力」
2020年の大学入試から予定されていて、
はじめて受けるのは今の中3生。
だから、2018年の高校入試から
さらにこの手の問題が増えていくと予想されてます。
これは全国的な傾向なので、
来年の福井の入試問題にも出る可能性はあります。
他の県の過去問にも
新傾向の問題は多くあるので
今のうちから触れておくことをおすすめします。
そういう問題もあるんだと
わかっていれば落ち着いて解けますね。
それでは、
今日も実りある1日を。
笠井伸春
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◆執筆者紹介
笠井伸春
家庭教師のオアシス代表
ふくい家庭教師ナビ(カテナビ)主宰
単に目先の点数を上げることだけではなく、自信につなげ、いかに生徒が自分から学習できるようになるか、自立した学習が身に付くようなサポートを目指す。
高校入試対策のため勉強方法を教えた中学生が、高校でも実践し伸びていることを知り
「1回のテストのために得た知識はテストが終わったら価値がなくなるけど、一度身につけた勉強方法はその先もずっと使える能力なんじゃないか?」
と考え、勉強のやり方を教える家庭教師のチームを作る。
主眼にしているのは、
- 能力に関係なく学習効果の高い勉強方法を身につけてもらうこと
- 成果につなげるため、家庭教師の授業がない日でも効果的な家庭学習が自分でできるようになること
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